生前遺品整理は、ご自身が亡くなった後のことを考える大切な作業です。
まだ元気なうちに身の回りを整理することで、ご自身が急に体調が悪くなってしまったときでも慌てることなく療養に専念できます。
ここでは、生前遺品整理を行うことで得られるメリットについて解説します。
ご家族の負担を軽減できる
ご自身が元気なうちに、身の回りの必要なもの・不要なものを仕分けしておくことで、ご自身に万が一のことがあった際のご家族の負担を減らすことができます。
遺されたご家族は、葬儀を執り行うための手続き、役所・銀行への届け出など、手続きが非常に多くなります。
亡くなられた方の身の回りに多くの物が残ったままだと、ご自宅の整理などにも時間と労力をかけることになります。
また、処分するものが多い場合は金銭的な負担も増えてしまうため、できる限り負担を減らすためには事前に処分できるものは対応しておくのがおすすめです。
財産を把握できて相続がスムーズになる
生前遺品整理を行うことで、ご自身の財産についても把握することができます。
事前に目録などに残しておけば、遺されたご家族が財産調査をする必要が無くなり、ご家族の負担を軽減することができます。
預金の残高をはじめ、自動車や不動産などの財産を全て調査するには手間もお金もかかってしまうだけでなく、ご遺族の間での財産トラブルにもつながりかねません。
財産をご自身でしっかりと把握しておけば、相続についても自分の意志を反映させることができます。
不測の事態の備えになる
ご年配の方だけでなく、若い方でもいつ自分の身に何が起こるか分からないのが人生です。
急病や不慮の事故で突然入院してしまったり、ある日突然亡くなってしまう可能性もあります。
特に、突然の事故や病気で急死してしまった場合、生前に契約していたサブスクリプションサービスや銀行の暗証番号、普段利用しないけれど大切な印鑑や身分証がどこにあるかわからずにご家族が困ってしまいます。
自分の身に何が起きても大丈夫なように、若いうちからエンディングノートなどを整えておく方も多いです。
ご家族へ自分の思いを残せる
生前遺品整理をする際に、エンディングノートなどを利用して普段は直接伝えられなかったご家族への思いを書き記しておくことができます。
ご家族だけでなく、仕事関係の方やお友達のことも明記しておけば、自身に何かあってもしっかりと伝えられます。
また、延命治療や介護に対する希望も、生前遺品整理でまとめた内容と一緒に書き記して起きましょう。
もしものときに、ご家族が当人の意見を知ることができる手段になるため、起こり得る内容をまとめておくことも大切です。